助産のお手当講座

2020.12.19

先日12月12日にスタッフ研修を開催しました。

「助産のお手当講座」

今回は外部講師をお招きしました。

NPO法人和のお手当会 
齋藤光洋先生と笹木浩子助産師

「和のお手当て」とは、
頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラルセラピー) を東洋医学と解剖学の見地から、日本のくらしと身体に合わせた形でアレンジをした手技療法です。

優しく相手に触れ、身体のこわばりを解きほぐし、自然治癒力を高めていくものです。

生まれたばかりの赤ちゃんから妊産婦さんなど誰にでも安心して施せる優しい手技療法なので、助産師の間でも話題となっています。

お産の現場では産婦さんは不安や緊張が強い状況です。緊張が強いとお産は進まず
いかにリラックスし緊張を解き、身体を緩ませる事が助産師のケアで大切になっていきます。

スタッフの助産師が和のお手当会で学び実践に活かしてたので、
スタッフからの要望で今回研修会を企画しました。

ちょうど予定日近い妊婦スタッフもいたのでモデルになってもらい
2人1組で お手当を体感しました。

短時間だけど お互いに優しく触れる事で
受けた側は身体や脳がリラックスし深い眠りにつくようでした。
お手当をする側も心地よく力が抜けて
瞑想状態になりました。

3時間の実践講座を終え
スタッフみんな穏やかな顔となり
血色も良くなり身体もポカポカ
力が抜け心地よい感覚を体感できました。

助産師は赤ちゃんや妊産婦さんの肌に触れる機会がとても多いのですが、
「触れる」ということにあまり意識していませんでした。
医療者が「触れる手」で相手を快にも不快にもさせてしまいます。

今回、講師の先生の言葉で
「相手に介入するときに 相手ばかりに注視せず、まずは自分を見つめる事自分の気持ちを楽にしリラックスする事が大事。 
腹式呼吸を意識し自分の軸をしっかりする事が大事です。」

私達医療者は 相手に何かしてあげよう!
何かしなきゃ!と思いがちです。
特に お産で辛い状況の中 「なんとかしてあげなきゃ!」と思いますが、それが無意識に相手へのプレッシャーとなり身体が緩まない事にもなると気付きました。

根本の自分の意識を変えていく事を
この「お手当」で学びました。

青木産婦人科は自然出産を推進しています。
女性や赤ちゃんの本来の力を発揮し
安産に導けるよう、
この学びを活かしていきたいと思います。

和のお手当会は全国で展開されています。

詳細

http://cranio.uminoie.org/p/blog-page.html?m=1#introduction