2001年に男の子、2003年に女の子、2006年に男の子と、3人のお子さんすべてを、当院で出産した小林さん。かつての病院の様子や出産時のエピソード、そして街の産婦人科で出産するメリットまで、さまざまなお話をうかがいました。
すぐに駆けつけられて、ずっと同じ先生に診てもらえる安心感。
大きな病院ではなく、青木産婦人科を選んだ理由は?
実家や自宅にも近くて、何かあったらすぐに駆けつけられるということで、もともと個人病院を希望していました。私自身、ここで生まれたというのもありますし、母の強いすすめもあって、青木産婦人科に決めました。
友人には、大きな病院で産んでいる人が多かったので、よく話は聞いていたんです。検診にしても、予約の日を細かく決められてしまうし、出産後に家族が新生児室に入れないといった制約も多い。でも当時、青木さんは「何週間後くらいに来てね」というくらい、ゆるかったんです(笑)。
何より、妊娠から出産後まで、ずっと同じ先生に診てもらえるというのは安心。基彰先生はのんびりしていて、「木曜日はゴルフの日だから産まないでね」なんて冗談を言うくらい、ドーンと構えていて。近所なので、知り合いにばったりなんてこともあって、病院に行くという感じではなかったですね。
2回目、3回目の出産は、別のところにしようとは思わなかったんですか?
はい、まったく迷いませんでした。だって近いし、ごはんもおいしいし(笑)。よく大きな病院は、ごはんがおいしくないって聞きますよね。
青木さんは、ごく普通のおうちのごはんなんですけど、すごくおいしいんです。チャーハンとか冷やし中華にヨーグルトみたいなメニューに、すごくほっとしたのを覚えています。入院しているのが私だけだったときは、おかわりもすすめてくれて。そうそう、たしか、おやつも出たような気がします。赤ちゃんを見にきた上の子たちに「プリン食べる?」って。
フレンドリーでアットホーム、
教えたがりでおせっかい。
出産当日の様子について教えてください。
私は幸い、3人とも安産だったので、ドラマチックな話はないんですが……。覚えているのは、最初の子の出産直前、先生が急に「お父さん、よかったら立ち会ったら?」と言い出したこと。
廊下で待っている夫を「説得してくるから」って出ていったんですが、突然の話に夫が尻込みしてしまって、残念そうに「ダメだったよ……」って帰ってきて。ただ、そのおかげか、2人目と3人目のときは、しっかり立ち会ってくれました(笑)。
生まれた日の夕方には、家族が会いにきてくれて、上の子が赤ちゃんを抱っこしてくれて。赤ちゃんと同室なので、いつでもみんなと会えるのもうれしかったですね。
そのほか、大変だったエピソードはありますか?
最初の子が生まれたばかりのとき、授乳時間も何もわからず不安にしている私を、看護師さんと助産婦さんが「どう?」って、よくのぞきにきてくれのを覚えています。それから、2人目のときは、出産後すぐ私が熱を出してしまって。夜中に赤ちゃんを預かってくれたり、相談にのってくれたり、本当にありがたかったですね。
生まれたあとも、検診のあとは毎回、助産師さんが話を聞いてくれて。定期的に、他のママと一緒に、母乳のことや離乳食のことを教わることもありましたね。
ずばり、青木産婦人科のいいところといえば?
やっぱり、人柄ですかね。フレンドリーでアットホーム、スタッフの方も気さくに話しかけてくれるし、“みんなで待っていてくれる”という安心感があります。久しぶりに今日ここへ来たときも、それは変わっていないと感じました。
あとは、うちの3人を取り上げてくれた師長さんもまだ現役だし、知識豊富な出産の先輩がたくさん。「これ食べたほうがいいわよ!」なんて、いい意味で、教えたがりというかおせっかいというか(笑)。だから、不安はないと思いますね。
出産は、大きな病院よりも街の産婦人科のほうがいい。
そんな思い出が詰まった病院が、新しく生まれ変わります。
こんなこと言っていいのかわからないんですが……当時は本当に、建物がとっても古かったんです。病室も3部屋しかないし、扉もギギーって開けるような(笑)。待合室もすごく狭くて、パパたちは立っていないと、妊婦さんが座るところがないくらい、いつもぎっしり。もちろん設備は新しいほうがいいとは思いますが、なくなってしまうのは、少しさびしい気持ちもありますね。
私、出産は街の産婦人科でするほうがいいと思うんです。産婦人科は、お医者さんとはいっても、怪我とか病気でかかるお医者さんとは全然違う存在なので。
不安なときに、すぐそばに相談できる人がいて、「いつでも来ていいよ!」って言ってくれるのは、大きな病院ではなかなかないこと。師長さんなんて、まるで母に相談しているような感じで。出産はやっぱり特別なものだから、そういう環境で産めるのはとっても幸せなことだと思います。
もしかして、3代続けてここで出産、ということも?
それは、ぜひ(笑)。もし本当にそうなったら、すてきですね。