妊娠中の花粉症のくすりについて

2021.3.8

花粉症がいよいよ本格化してきて、花粉症で苦しまれている方も多いかと思います。

 

かくいう、院長も花粉症です。

 

妊娠中はくすりは使いづらいから、今年の花粉症はどうしようと悩まれている方も多いかと思います。(だいぶ花粉症は厳しい時期になってしまいました。この記事を書くのが遅くなってしまいすみません。。)

 

妊娠中の花粉症のくすりですが、実は使えるくすりがあります。正確にいうと、妊娠中に使用しても胎児に影響を与えないことがある程度証明されているくすりがあります。

 

花粉症のくすりでいうと、クラリチン®(ロラタジン)・ジルテック®(セチリジン)・ザイザル®(レボセチリジン)があげられます。これらの薬は過敏期といわれる、胎児に奇形を起こす可能性がある妊娠初期(4週〜10週(12週))の使用でも、奇形の発生率が、何も飲んでいない人と比べて変わらなかったという臨床研究のデータがあります。その時期以降であれば、奇形のリスクももともとない時期ですのでより安心です。

 

また、これは花粉症のくすりに限らずですが、局所的に作用するくすり、例えば点眼薬、点鼻薬、塗り薬などは基本的に胎児に影響を与えません。ですので、これらのくすりは市販薬も含めて、妊娠中でも安心して使用してください。

 

妊娠中のくすりについては、またブログで書いて行きたいと思います。