青木産婦人科は昭和16年(1941年)の
開業以来、
赤堤の土地に根ざし、
地域の方々と共に過ごしてまいりました。
そして2020年の80周年を前に、
当院院長は2代目から3代目へ、
代替わりします。
受付の上に展示されているのは二枚の屏風絵。
これは1941年当院開業の際、
初代院長の祖父が寄贈してくれたもので
母子がやさしく見つめ合う姿、
1本の毛糸で結ばれている母子の絆は
当院を象徴するものとなっております。
この絵に見守られ、当院はいつも
赤ちゃんの元気な泣き声や
親子の笑顔であふれる
育みの場にしていきたいと考えております。
「私もここで生まれました」
そう言って来院される、街の2代目や3代目。
そのような方々にお会いする度に、
共に成長できる喜びを感じます。
青木産婦人科は、
いのちの継承や循環を見守り、
一緒に育つ街に立つ樹木のような存在かもしれません。
成長を見届け、またいつでも戻ってこれる場として、そこに立ち続ける。
それは、
街の産婦人科の役割のようにも思います。
赤堤で共に育む「木」を守り続け、
地域の方々が集う場所として
これからも育てていきます。
地域のホームドクターとして、
体でちょっとでも気になることがあれば
お気軽に相談にいらして下さい。
このたび、青木産婦人科の三代目の院長に就任しました。
2001年に医師となってから18年間、大学病院やナショナルセンター、地域の病院で数多くの分娩に立ち会ってきました。
その経験を通して、女性の「産む力」を感じたことが多々ありました。
妊娠したばかりの女性はそれに気づいていないこともありますが、
妊娠期間を通して、そして分娩に直面して、その力に気づいていく場面に何度も立ち会いました。
分娩はひとつとして同じものはありません。
お母さんの笑顔、家族の笑顔、赤ちゃんの元気な泣き声を聞くため、
ひとつひとつの分娩を、ひとりひとりのお母さんを
全力でサポートしていきたいと考えています。
分娩はゴールではありません。
子育てもその瞬間から始まります。
特に初めての子育ては分からないことだらけです。
そんなご両親の手助けがしたいと、当院では約30年前から子育て相談室を開設し、多くの方の相談にのってきました。
核家族化がすすむ昨今、子育て支援のニーズはますます高まっています。
妊娠、分娩で終わりではない。
分娩したあとも、お母さんたち、子供たちが集まれる 場所、
青木産婦人科をそのような場所にしていきたいと思っています。
三代目院長 青木宏明